ZEN TEA BREWのカクテルキットは、蒸留酒に茶葉とボタニカルを漬け込んで仕込むDIYキット。ジン、ウォッカ、ウイスキー、ラムはもちろん、焼酎や泡盛でも仕込めます。
でも「どのお酒で仕込むのが一番美味しいの?」という疑問は当然あるはず。結論から言うと、4種のキットにはそれぞれ最も相性のいいお酒があります。この記事では、その理由を香りの化学とともに解説します。
キット別・推奨スピリッツと相性の理由
闘茶師の一撃柚子緑茶ハイボール × ジン
ジンの核となるジュニパーベリーは、柚子や和山椒と同じ「植物系アロマ」のファミリーに属します。釜炒り緑茶の香ばしさにジンのボタニカルが重なると、互いの個性を引き立て合う組み合わせになります。
この組み合わせで作る「柚子緑茶ジントニック」のレシピは「アレンジカクテル4選」でご紹介しています。
苺と薔薇の紅茶アフタヌーンカクテル × ウォッカ
苺と薔薇の繊細なフローラルアロマを最大限に活かすには、お酒自体が主張しないことが条件です。ウォッカはクリアな透明感が特徴で、キットの華やかな香りをそのまま届ける最良のキャンバスになります。
ジンのボタニカルやラムの甘さを合わせると、苺と薔薇の繊細な香りが競合してしまいます。
真夜中の無花果スモークカクテル × ウイスキー
このキットの燻製紅茶は、ウイスキー樽の製造に使われるのと同じ木材のチップで燻されています。つまりウイスキーの樽香と燻製紅茶のスモーク感は、文字通り「同じ木」から生まれた香り。グラスの中で再会したとき、自然に調和するのは当然のことです。
燻製の香気成分「グアイアコール」は、ウイスキーの樽熟成でも生成されるフェノール系化合物。同じ分子を持つ者同士の相性は、科学的にも裏付けがあります。
大人時間の焙煎ピーチウーロン × ラム
ラムは糖蜜(サトウキビの搾りかす)を原料とする蒸留酒。製造過程で生まれるキャラメルのような風味が、焙煎ウーロンの焦がし香と同じ「火入れで生まれた香り」のファミリーに属します。
さらに、ラム×ピーチは「ピーチ・ダイキリ」として古くから愛されてきた定番の組み合わせ。トロピカルな果実感を自然に引き出します。
推奨以外のお酒で仕込んでみる
推奨はあくまで「最も相性のいいペアリング」であって、他のお酒がダメということではありません。40度以上の蒸留酒であれば、どれでも抽出できます。
テキーラ — アガベ由来のハーブ感が、柚子緑茶キットのドライな方向性と面白い組み合わせに。
ブランデー — フルーティな芳醇さが、苺薔薇キットやピーチウーロンキットの甘い方向性を深めます。
クラフトジン — 柚子を使ったクラフトジンで闘茶師の一撃を仕込むと、柚子の二重奏に。こだわり派におすすめです。
焼酎で仕込む
日本で最も手に入りやすい蒸留酒である焼酎でも、ZEN TEA BREWは楽しめます。一般的な焼酎は25度のため、40度以上の洋酒と比べると抽出は穏やかになりますが、それも味わいのひとつです。
麦焼酎 — クセが少なく、ウォッカのようにキットの風味をストレートに引き出します。苺と薔薇の紅茶アフタヌーンカクテルや、大人時間の焙煎ピーチウーロンとの相性が良い。
芋焼酎 — 独特のふくよかな香りが、スモーク系キット(真夜中の無花果)や焙煎系キット(大人時間のピーチウーロン)と面白い組み合わせになります。芋の土っぽさが燻製紅茶のスモーク感と重なり、独特の深みが出ます。
泡盛 — 30度以上のものが多いため、抽出効率が焼酎の中では最も高い。しっかりした骨格のあるTea Infusionに仕上がります。
米焼酎 — 麦焼酎と同様にクセが少なく、万能タイプ。どのキットとも合わせやすいのが特徴です。
どこで買える? お酒の入手ガイド
コンビニ:ジン、ウォッカ、ウイスキーはどのコンビニにも置いてあります。PB(プライベートブランド)のものでも十分。焼酎(麦・芋)も入手しやすい。
スーパー・ドラッグストア:上記に加えて、ラム、テキーラ、ブランデー、各種本格焼酎が揃います。
酒販店・ネット通販:クラフトジン、シングルモルト、銘柄指定の泡盛など、こだわり派はこちらで。
銘柄を問わず、手頃な価格のもので十分美味しく仕上がります。高いお酒を使う必要はありません。
アレンジカクテルのレシピは「コンビニ材料で作るアレンジレシピ4選」で、作り方のコツは「自宅カクテルが格段に美味しくなる10のコツ」でご紹介しています。

